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ミュージカル

  • 執筆者の写真: チップ
    チップ
  • 2月23日
  • 読了時間: 3分

更新日:2月28日

ミュージカル大好き男というのはあまり聞かない。多くは女性の支持で成立しているイメージだが、何故なのかちょっと考えてみると「何で突然歌い出すのかまったくわからん」とタモリが酷評していた様に、男はどちらかというと理屈っぽく、合理性のない行動を受け入れにくい。その点女性は感性重視で受容力が高いからと断じた。もちろん自分もほぼ興味ないのだが、付き合いで何度かは観に行っている。


初めて観たのはタイトルも覚えていないが劇団四季系の何か。あまりにも長くて退屈でモゾモゾしていたら「ふざけんな周りに迷惑」と同行者(女性)に厳しく叱責された。それもあってもう観ることはないだろうと思っていた。


それでもまた訪れることになったのはラスベガスで興行されていたからで、そこではブロードウエイとは異なりどの作品も1時間半程度にまとめられていた。それで垣根が少し低くなり「オペラ座の怪人」「ライオンキング」「ジャージーボーイズ」などを観た。いずれもそこまで良かったとは思わないが、以前のように「どうにも退屈」ということはなかった。ただし特に興味が増したという感覚もなかった。


ところが今回初めて自ら主体的に、1年近く前からチケットを予約して待っていたミュージカルを鑑賞した。


劇団四季「バック・トゥ・ザ・フューチャー」である。


そもそもミュージカルの題材はディズニーものが多く、その時点でなかなか興味を引かなかった。このようなハリウッドの娯楽大作が演じられるのは極めて珍しいと思う。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は自分チャンネル映画版でも放送されるほどの好きな作品であり、これはどうなっているのか確かめたいと思うのは当然であろう。


とは言っても突然の歌と馴染むのか、複雑なタイムスリップを表現出来るのか、もしマーティ役俳優の背が高かったら、など随所に不安はあったが、それらは杞憂に終わった。

休憩含めて3時間の長丁場だったが、ストーリーに忠実に、歌とダンスを映画の世界観を損ねることなく折り込み、モゾモゾする暇もなかった。登場人物はそれなりに寄せた俳優が充てられていたようだが、特にマーティの父ジョージ役がキモくて秀逸であった。

自分の好きなシーン、魅惑の深海パーティでマーティが「ジョニー・B・グッド」を演奏するくだりも良かった。チャック・ベリーの従兄弟が電話でチャックに知らせるシーンを入れ込めれば更に良かったが。


しかし何と言ってもこの舞台を支えているのはデロリアンだ。詳しくは記さないが、その登場シーンは圧巻で、デビッド・カッパーフィールドの手に依るが如し。そして次作を予告する最後の場面ではまさかの。。。恥ずかしながら感動して涙ぐんでしまった。


やはり昔と比べれば舞台装置も進化し、映像との融合も効果的に使われるようになり、ミュージカルの非現実性がマイルドになったのだと感じる。一方で男(特に若い男)が中性化し、非合理的な行動に寛容になったことも需給ギャップ解消の一因と思える。何れにせよこれからも観劇の選択肢の一つになってくれば喜ばしいことだ。次は「The Mask」をお願いしたい。あのキレキレの動きやビジュアルはミュージカルの題材にうってつけだろう。


 
 
 

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